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1月に株価が上昇するとその年は強い?

「1月の株価が上昇して終わると、その年の株価は上昇する」というアノマリーがあります。空売りの成功確率を高めるためには、地合を考慮することが重要ですので、このアノマリーは気になります。過去のデータを確認しながら、1月の株価と1年の株価の関係について考えてみたいと思います。

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弱い月になってきた1月

1月の株価が強いとその年の株価も強い」と言われることがあります。これは1月の月間騰落率がプラスとなれば年間の騰落率もプラスに、逆に1月がマイナスなら年間もマイナスになる、ということを表したアノマリーです。アノマリーとは、理論的になぜそうなるのか理由は明確ではないものの、過去の経験上、良く当てはまる事象のことです。実際に過去の日経平均のデータを見てみましょう。

表は2000年以降の1月と年間の騰落率を示したものです。2000年から2022年までの23年間のうち、1月が上昇して終わった年は10回あります。確率的には43%と負け越していることになります。かつて「1月は機関投資家が年末に整理したポジションに改めて入り直す」ことから株価が上昇しやすいと言われていました。これは「新年効果」というアノマリーなのですが、この期間の1月の平均騰落率は-1.75%とマイナスに沈んでおり、1月は弱い月となってしまっています。

スタートダッシュすれば年間にも好影響

1月の株価と1年の株価の関係も確認しておきます。アノマリー的には「1月に上昇して終われば、1年も上昇して終わる」ということになりますが、1月に上昇して終わった9回(1月平均騰落率+2.44%)のうち、年間でも上昇して終わったのは7回(年間平均騰落率+19.04%)あります。母数が少ないものの確率的には78%なので、アノマリーと言えなくもないでしょう。

ちなみに、上昇した年10回の年間平均騰落率は+7.11%と少々低くなっています。これは2000年と2001年がともに1月は上昇して終わったものの、年間では各々-27.46%・-23.00%と大きく下落したためで、この2年間を除く8回の年間平均騰落率は+15.19%となります。

一方で、1月が下落して終わった場合、年間の平均騰落率は+0.41%となっていますので、最終的に年間で上昇して終わるかどうかは別として、1月に上昇すれば年間でも好影響が及んでいると考えられそうです。やはりスタートダッシュが肝心、ということでしょうか。

空売りを行う場合に、市場の地合を踏まえることが重要なポイントになります。1月が勢いづいて上昇して終わった場合は、年間通じて堅調な地合になる可能性もありますので、1月の日経平均に注目しておきたいと思います。

カラウリブログで提供する空売り適性分析は、市場の地合も織込んで算出しております。空売りの成功確率を高めるために、是非ご利用ください。

1月月間と年間の騰落率

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