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あけましておめでとうございます。
いつもカラウリブログをご利用いただきましてありがとうございます。本年も皆様に有益な情報をお届けしてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、本年の干支（えと）は卯（うさぎ）です。正直、干支を意識するのは年末年始ぐらいですが、験を担ぐ（げんをかつぐ）のが株式投資の世界ですので、干支にちなんだ株式相場のアノマリーをご紹介します。アノマリーとは、理論的な根拠はなく説明しづらいものの、過去の経験に基づくと発生しやすい事象、つまり「なぜか不思議とそうなる現象」のことを指しています。
2023年は癸卯の年
まず干支についておさらいしておきます。干支は「十干十二支」を省略した言葉で、本来の干支は10種類の「干（甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸）」と12種類の「支（子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥）」を順番に組み合わせた60種類から成ります。「10×12＝120種類になるのでは？」と思われるかもしれませんが、順番に並べていくと61番目にはまた最初に戻ってしまします。60というのは10と12の最小公倍数ということになります。還暦はこの60年サイクルから来ている考え方です。
十干十二支は、数字や方位を表すほか、各々に重要な意味があるとされています。有名なところだと、出生数が少なくなる「丙午（ひのえうま」があります。これは方角的に火災が多くなる不吉な年と言われることや、この年生まれの女性は夫を食い殺すという俗説が背景にあったと言われます。
2023年は「癸卯（（みずのとうさぎ）」の年となりますが、ここにはどのような意味があるのでしょうか。「癸」は物事の終わりと始まりを意味しています。また「揆（はかる）」という文字の一部に含まれるため「種がはかることができるほど大きくなり、まさにつぼみから花が咲く直前である」という解釈がされています。さらに「卯」という文字のルーツは「茂」だと言われており、「卯」という字形が「門戸を広く開く様子」を表していると考えられることから、「春の訪れを感じ、冬の門が大きく開き、飛び出していく」というイメージを持っている文字だと言えるでしょう。
2つの良い意味を持つ文字を組合せた「癸卯」は、「これまでじっと耐えてきた状態から、一気に努力が実を結び、花が開いて実りが多くなっていく」という明るい展開を表していると言えるのです。
